ISO内部監査員になるには?資格の必要性・役割・学び方を解説

ISO内部監査員になるには?資格の必要性・役割・学び方を解説

ISO内部監査員になるには、自社の任命条件を確認し、対象規格と監査方法を学びます。担当する業務を理解し、質問・記録確認・報告を練習することが準備の基本です。 「資格は必要?」「何から勉強すればよい?」と迷う方に向けて、資格と修了証の違い、仕事内容、学ぶ順番を整理しました。 ISO内部監査員養成講座ガイドの2本目として、基礎学習から社内での練習まで具体的に説明します。

この記事でわかること

  • 内部監査員の資格・修了証・社内任命の違い
  • 内部監査員の役割と仕事内容
  • 初心者が最初に学ぶ3つのこと
  • 養成講座で学んだ基礎を、自社の監査に活かす方法

ISO内部監査員になるには?資格は必要?

ISO9001・ISO14001・ISO27001の内部監査員には、全員に共通して必須となる外部資格はありません。自社の任命・教育の条件に沿って、必要な知識と技能を身につけます。

たとえば「対象規格の研修を受け、監査の練習をした人を任命する」という社内ルールなら、研修と実習を準備します。

「社内での任命」は、会社が監査の担当者を選ぶことです。「修了証」は講座を終えたことを示し、「外部機関の資格登録」は制度ごとの研修・経験などの条件を満たして登録することです。
JRCAにも内部監査員の評価登録制度があります。外部登録を目指す場合は、その制度で必要な条件を確認しましょう。

ポイント

まず社内の任命条件を確認し、必要な知識と技能を学びます。
受講後は質問と記録確認を練習し、経験者と振り返ると実務へつなげやすくなります。

任命・修了証・外部資格の違い
種類何を示すもの?確認する相手
社内での任命会社の条件に基づき、内部監査の担当者として選ばれたこと自社のISO担当者や監査責任者
講座の修了証その講座を修了したこと。証明する範囲は講座によって異なる講座の提供者
外部機関の資格登録その制度の条件と評価を満たして登録されたこと資格制度の運営機関

イソログに寄せられたリアルな声

初めて担当する方は、資格の名前よりも、実際に何を準備すればよいかで迷うことがあります。
ここでは、学び始めるときの疑問を4つの場面で整理しました。

以下は編集部が作成した架空の相談例です。業種・人数・状況は仮設定で、実際に届いた発言や顧客の体験談を紹介するものではありません。

イソログに寄せられたリアルな声

ISO取得を検討する担当者の悩みや気づきを、横にスライドして確認できます。

4件
想定例:任命後の準備

任命されたけれど、何を勉強すればよい?

イソログ相談例

状況

内部監査員に選ばれましたが、これまで監査をしたことがありません。
担当者の条件や、受けるべき教育を確認したいと考えています。

読み取りたいポイント

自社の任命・教育の条件と、担当する規格や仕事を先に確認しましょう。
必要な学習を整理すると、講座を選ぶときにも判断しやすくなります。

想定例:修了証の意味

講座の修了証があれば、そのまま担当できる?

イソログ相談例

状況

受講後に修了証が出る講座を見つけました。
修了証を受け取ることと、社内で担当者に選ばれることの関係を知りたいです。

読み取りたいポイント

修了証が示す内容と、自社の担当者の条件を分けて確かめます。
基礎を学んだ後は、自社のルールや記録を使う練習につなげましょう。

想定例:監査の聞き方

現場の仕事はわかるけれど、監査の聞き方がわからない

イソログ相談例

状況

普段の業務には慣れていますが、別の部署で監査をするのは初めてです。
何を聞き、どの記録を見ればよいかを学びたいと考えています。

読み取りたいポイント

業務の経験に加えて、質問と記録の確認を結びつける方法を学びます。
講座で基本を整理し、社内で一つの仕事を使って練習する方法があります。

想定例:仕事との両立

普段の仕事と両立しながら、基礎を学びたい

イソログ相談例

状況

通常の業務と兼任するため、勉強の時間をまとめて取りにくい状況です。
必要な内容を順番に学び、あとから見直せる方法を探しています。

読み取りたいポイント

学ぶ範囲を決め、自分の予定に合わせた方法を選びましょう。
繰り返し視聴できる動画教材なら、基礎学習と社内での復習を組み合わせやすくなります。

内部監査員は、どんな仕事をするの?

内部監査員は、会社の仕事の仕組みが、ISO規格や社内で決めたルールに合っているかを確認する人です。
仕組みが目指す結果につながっているかも確かめ、社内の改善に役立つ情報を伝えます。
仕事内容は、大きく3つに分けると理解しやすくなります。

① 確認する
監査の計画に沿って、対象の仕事と判断の基準を確認します。
担当者への質問、記録の確認、現場での観察を通じて、実際の状況を確かめます。

② 整理する
確認した事実を、規格や社内ルールと照らし合わせます。
条件を満たしていない点と、さらに良くできる点を分けて考えます。
判断に使った資料と事実を示し、理由を説明できるようにします。

③ 伝える
確認した結果を記録し、監査責任者や関係する部門へ伝えます。
結果を受けた対応は、社内の役割分担に沿って進めます。
担当部署は対応を進め、監査員などの確認担当者が実施状況と効果を確かめます。

ポイント

自分の担当業務をほかの監査員に割り当てるなど、公平に確認できる体制を整えます。
報告では、仕事、記録、基準を具体的に伝えると、対象部署と状況を共有しやすくなります。

初めての内部監査員が学ぶことは、この3つ

内部監査員は、規格の基本、自社のルール、監査方法の3つを学びます。自社の仕事と結びつけると、質問や記録の確認に使える知識になります。

自社に必要なISO規格の基本

まず、自社が対象としている規格と、適用している版を確認します。
ISO9001は品質、ISO14001は環境、ISO27001は情報セキュリティを管理する仕組みを扱います。

学ぶときは、規格がどのような仕組みを求めているかを、自社の仕事の例と結びつけます。
たとえば教育に関する内容なら、「担当者が何をできる必要があるか」「必要な能力をどう確かめるか」と考えてみましょう。

規格の全部を初日から覚えようとせず、基本を整理してから、今回の監査に関係する内容を詳しく確認していくと学びやすくなります。

自社の仕事の流れと社内ルール

次に、監査する仕事が、誰から誰へ、どのように進むかを確認します。
社内の手順書、担当者の役割、使っている記録を見て、普段の仕事を理解しましょう。

社内の監査手順と、過去の監査報告書も参考になります。
どの範囲を確認し、どんな事実を記録し、誰へ報告するかがわかります。

講座で学んだ基礎を、手順書と実際の仕事に当てはめてみましょう。確認すべきポイントが分かり、質問を考えやすくなります。

質問・記録の確認・結果の伝え方

最後に、話を聞き、記録と照らし合わせ、結果を説明する方法を学びます。
「実施していますか」と聞くだけでなく、最近の仕事を例に確かめる練習をしてみましょう。

たとえば、新しい仕事を担当する社員への教育を確認する場面です。
「教育は受けましたか」に加えて、「どの仕事について学びましたか」「担当できることを、どのように確認しましたか」と聞きます。
その説明と、教育内容や確認結果の記録を見比べます。

自社の教育手順に合わせて質問を調整し、説明と確認する記録を組み合わせてみましょう。

ISOで使う「力量」という言葉は、学んだ知識や技能を使って、目指す結果を得られる力を指します。
内部監査員の場合も、内容を知っていることに加えて、確認した事実と判断の理由を説明できるかを考えましょう。

ポイント

規格の基本、自社のルール、監査の進め方をつなげて学ぶと、何のために質問するのかが見えてきます。
確認項目を詳しく準備したい方は、記事末尾の内部監査チェックリストの記事も参考にしてください。

内部監査員養成講座で学ぶメリットは?

初めての担当者には、規格のポイントと監査方法の基礎を、養成講座でまとめて学ぶ方法をおすすめします。
資料を読む順番を決めにくいときも、学ぶ内容が整理されている講座を選ぶと、基礎を一つずつ確認できます。

自社の仕事に慣れていることと、監査の方法を知っていることは別です。
監査では、質問への返事だけで判断せず、記録や現場の状況と照らし合わせます。
そのため、業務の経験がある方にも、監査の基本を学ぶ意味があります。

講座では、「何を基準に確認するか」「どんな事実を集めるか」「結果をどう説明するか」をまとめて学べます。
講座を選ぶときは、対象規格と監査方法を学べる内容かを確認しましょう。

基礎を学び、自社の資料で復習する

学習方法には、社内教育、書籍、外部の研修、動画講座などがあります。
自社の教育条件と、自分がすでに理解している内容に合わせて組み合わせましょう。

繰り返し見られる動画教材なら、自社の手順書や記録を読んだ後に、わからなかった部分へ戻って復習できます。
まとまった時間を取りにくい兼任担当者にも、取り入れやすい方法です。

学習内容と受講形式を確認し、目的に合う講座を選びましょう。
共通の基礎を講座で学び、自社ならどう確認するかを社内で練習する流れにすると、実際の仕事と結びつけやすくなります。

学んだことを、自社の内部監査に活かすには?

基礎を学んだ後は、自社の仕事を使って練習しましょう。
経験者と一緒に、担当できる範囲を少しずつ広げると取り組みやすくなります。
次の3段階は、学習を実務へつなげるための練習例です。

① 自社の資料と結びつける
手順書や過去の監査報告書を読み、講座で学んだ内容と照らし合わせます。
「この仕事では何を基準にするか」「どの記録で事実を確かめるか」を整理します。

② 一つの仕事で練習する
質問を考え、相手の説明と記録を見比べてみます。
確認したことと、まだわからないことを分けてメモします。
わからない点は、追加で確認する資料や担当者をメモします。

③ 経験のある人と振り返る
社内の経験者などに、質問と記録の選び方、結果の伝え方を見てもらいます。
「何が確認できたか」「どの基準と照らし合わせたか」を、自分の言葉で説明できるか確かめましょう。

学んだ内容と、できるようになったことを残す

教育内容、実施日、担当者、練習・評価の結果を、自社の教育記録に残します。修了証と一緒に、練習でできるようになったことも記録しておくと、担当範囲と次の学習を考えやすくなります。

既存の教育記録や評価欄を使い、会社の体制と監査内容に合わせてまとめましょう。基礎学習から始めたい方には、次の動画講座も選択肢になります。

基礎から学びたい方へ|ISOトラストの内部監査員養成講座

初めて内部監査員を担当する方に向けて、イソログ運営会社のサービス「ISOトラスト」の内部監査員養成講座をご紹介します。

規格のポイントと内部監査の方法を、約30~60分の動画で学ぶ講座です。
ISO9001・ISO14001・ISO27001の規格別に用意されているので、自社で扱う規格に合わせて選べます。

完全オンラインの動画教材で、好きな時間に視聴できます。
視聴期間の制限なく繰り返し見られるため、受講後に自社の資料を確認し、必要な部分を復習する使い方もできます。
修了証明書はメールでデータが送付されます。

「何から勉強すればよいかわからない」「監査方法の基礎をまとめて確認したい」という方は、学習の入口として検討してみてください。
受講前には、教材が対応する規格の版や内容を確認し、自社の教育条件に合うかを確かめましょう。

ISOトラストの内部監査員養成講座。ISO9001・ISO14001・ISO27001のオンライン動画講座。
広告|ISOトラストの内部監査員養成講座。画像内の料金・キャンペーンの最新条件は、講座ページをご確認ください。

講座の内容、現在の料金、申し込み方法は、次のページで確認できます。
基礎を学んだ後は、自社の手順や記録を使い、監査の練習につなげましょう。

ISOトラストの内部監査員養成講座を見る

次に読む|ガイド3/5

ISO内部監査の進め方|初めてでもわかる準備・実施・報告の流れ

内部監査員の役割と学び方がわかったら、次は監査の進め方を確認しましょう。
3本目では、準備・実施・報告の流れを、初心者向けに順を追って解説します。

ガイド3/5|内部監査の進め方を読む

あわせて読みたい

よくある質問

初めての担当でも、内部監査員になれますか?

初めてでも、必要な知識と技能を学び、自社の条件に沿って任命されることを目指せます。
まずは、対象規格、担当する仕事、会社が求める教育や経験を確認しましょう。
基礎を学んだ後は、質問や記録確認を練習し、経験のある人と振り返ると実務につなげやすくなります。

講座の修了証と、外部機関の資格は同じですか?

修了証は、その講座を修了したことを示します。外部機関の資格登録は、制度ごとの研修や経験などの条件を満たして行います。

社内で監査を担当する際は、会社の任命条件に合わせて準備しましょう。

社内教育を受けていても、養成講座を受講する意味はありますか?

規格の基本や監査方法を整理し直したい場合には、講座で学ぶ意味があります。
社内教育で学んだ内容と、まだ理解が十分でない内容を分けて考えましょう。
自社の教育条件に合う講座を選び、受講後に社内の手順や記録を使って復習すると、実際の仕事へ結びつけやすくなります。

監修者コメント

内部監査員の学習では、規格の知識と、自社の仕事を確認する方法をつなげることが大切です。
講座で基礎を整理し、自社の資料を使って質問や記録確認を練習しましょう。
修了したことに加え、何をできるようになったかを確かめると、次に学ぶ内容も見えてきます。