ISO内部監査報告書の書き方|記入例・不適合の書き方・テンプレート
ISO内部監査報告書は、監査で確認した事実と判断、その後の対応を関係者へ伝える記録です。 「何を基準に」「どの記録を確認し」「どう判断したか」の順で書くと、初めての方も整理しやすくなります。 不適合を記載するときは、満たすべき条件と実際の状況を具体的に示しましょう。担当部署が状況を理解し、原因と対応を考えやすくなります。 この記事では、編集部が作成した製造業の記入例を使い、基本項目、不適合の文例、提出後の確認まで説明します。項目表と文例を、自社の報告書を整える際に活用できます。
この記事でわかること
- 内部監査報告書の基本項目と、記入済みの完成例
- 基準・事実・判断をつなげる不適合の文例
- 不適合・改善の機会・追加確認の書き分け
- 自社の報告書様式の整え方と、提出後の是正フォローの進め方
ISO内部監査報告書には何を書く?目的と基本項目
内部監査報告書は、確認した結果を関係する管理者へ伝え、必要な対応につなげるために作ります。確認した仕事、使った基準、記録、判断の理由を残すと、後から読む担当者にも状況が伝わります。
報告書は、自社の監査手順に合う様式で作成できます。以下は、編集部が実務で使いやすいよう整理した項目です。既存の社内様式と見比べながら、必要な情報をそろえましょう。
| 項目 | 書くこと | 確認する資料 |
|---|---|---|
| 目的・範囲 | 何を確かめ、どの部署・仕事・期間を対象にしたか | 監査計画・対象業務の一覧 |
| 基準 | 適用規格の版、社内手順の文書番号・版・該当箇所 | 適用規格・手順書・契約条件 |
| 実施の概要 | 日時・場所・監査員・対応者・確認方法 | 当日の記録・出席者の情報 |
| 所見と証拠 | 適合・不適合・改善の機会と、それを裏付ける事実 | 記録番号・対象期間・確認件数 |
| 結論・確認の限界 | 目的に対する判断、未確認の範囲、残る意見の相違 | 所見一覧・追加確認メモ |
| 対応と管理 | 報告先、担当、期限、是正記録の参照先、次の確認予定 | 自社の監査手順・是正管理表 |
重点項目と次回への依頼も、報告書の中でつなげる
前回から引き継いだこと、今回重点的に見ること、次回へ残すことを分けておくと、毎回の監査がつながります。次の項目構成を参考に、自社の様式で足りない情報を確かめてください。
| 項目 | 記載する役割 |
|---|---|
| 承認・監査リーダー | 報告を確認して発行する人と、監査をまとめる人を示す |
| 監査日時・部門・監査員 | いつ、どの部門を、誰が監査したかを示す |
| 監査目的 | 今回確かめることを短く具体的にする |
| 重点監査項目・前回監査からの依頼事項 | 前回の結果や業務変更から、今回見るべき点を示す |
| スケジュール | 当日の確認順と時間を整理する。変更した場合は実績も残す |
| 不適合・推奨事項 | 要求を満たしていない指摘と、さらに良くする提案を分ける |
| 監査結論 | 目的に照らし、確認した範囲での判断をまとめる |
| 次回監査への依頼事項 | 継続して見る対象、未確認事項、必要な準備を引き継ぐ |
「推奨事項」の欄には、要求を満たしたうえで、さらに良くできる点を記載するなど、社内で使い方をそろえます。要求を満たしていない点は不適合として分けて記録します。承認や監査リーダーの設定も、自社の監査手順に合わせます。
チェックリストや是正処置報告書とは役割を分ける
チェックリストは当日に確かめることを整理する道具、内部監査報告書は確認した結果を伝える記録です。是正処置報告書では、担当部署が原因と対応内容、その結果を整理します。一つの帳票にまとめても、役割ごとに欄を分ければ管理できます。
| 資料 | 中心になる内容 | つなぐ情報 |
|---|---|---|
| 内部監査チェックリスト | 質問と確認する資料、当日のメモ | 質問番号・記録番号 |
| 内部監査報告書 | 監査の範囲、確認した事実、判断と結論 | 報告番号・指摘番号 |
| 是正処置の記録 | 原因、修正、再発防止、実施と効果の確認 | 指摘番号・対応責任者 |
この記事では、ISO9001・ISO14001・ISO27001などのマネジメントシステムを対象にした内部監査報告書を説明します。
まず、自社が適用する規格の版と監査手順を確認します。報告では、判断に使った規格や社内ルールの該当箇所を示せるようにしておきましょう。
イソログに寄せられたリアルな声
報告書で迷いやすい場面を、5つの相談例にまとめました。編集部が作成した架空の例で、業種・規模・状況は仮設定です。実際に届いた発言や顧客実績を紹介するものではありません。
Voices
イソログに寄せられたリアルな声
ISO取得を検討する担当者の悩みや気づきを、横にスライドして確認できます。
不備は見つけたのに、報告書では曖昧になります
イソログ相談例
監査メモに記録番号は残しましたが、報告書には「確認が不十分」としか書けません。どこまで説明すれば、製造部に伝わるでしょうか。
社内手順のどの条件を、何件の記録で確認したかを書きます。そのうえで、条件を満たしていない箇所を示すと、製造部にも判断の理由が伝わります。
担当者を責める言い方になりそうです
イソログ相談例
現場で古い図面を見かけました。「担当者の注意不足」と書く前に、確認すべきことを整理したいです。
図面が実際の作業用か、最新版の配布先、差替えの仕組みを確認します。原因は確かめた内容だけを書きます。
記録が見つからないだけで不適合でしょうか
イソログ相談例
教育の記録がすぐに出てきませんでした。教育をしていないと書いてしまってよいのか迷っています。
保存先や別の記録を追加で確認します。教育を実施したかと、必要な記録が残っているかを、それぞれ確かめて整理しましょう。
改善の提案と不適合を分けたいです
イソログ相談例
今の方法でも社内ルールは守れていますが、確認に時間がかかります。もっと便利な方法をどう伝えるとよいでしょうか。
現在の方法で要求を満たしていることを確認し、便利にできる点を改善の提案として伝えます。採用する方法は、業務を担当する部署と検討します。
報告書を出した後の進み具合を追えません
イソログ相談例
担当部署から対応済みと言われましたが、その後の記録まで確認できていません。どの欄を残せばよいでしょうか。
対応の完了と、再発を防げているかの確認を別欄にします。担当・予定日・証拠・確認結果を一緒に追います。
内部監査報告書の記入例とテンプレートの作り方
まず、完成した報告書の形を見てみましょう。次の記入例は、従業員30名の部品製造業で、出荷検査の記録を確認した場面を編集部が作成したものです。会社、記録番号、件数、日付は説明用の設定です。
| 記入欄 | 記入例 |
|---|---|
| 報告番号・発行日 | IA-2026-10-01/2026年10月16日 |
| 目的 | 検査結果と出荷判定を追跡できる状態かを確認する |
| 範囲 | 製造部の出荷検査と出荷判定 2026年10月1日から14日の記録 |
| 基準 | 自社が適用するISO9001の版と監査計画 製品検査手順Q-07 第3版 4.2 |
| 監査日時・場所 | 2026年10月15日 13時から15時/本社工場 会議室と検査場所 |
| 監査員・対応者 | 監査リーダーA 監査員B いずれも今回の出荷判定の当事者ではない/対応:製造部長 検査担当者 |
| 重点監査項目・前回からの依頼 | 出荷前の確認者記録を追跡できるかを重点的に見る。前回からの依頼事項は今回の監査計画に照合する |
| スケジュール | 13時に目的を共有、13時10分から記録と現場を確認、14時30分に所見を整理、14時45分から結果を共有 |
| 確認方法 | 対象期間の出荷検査記録10件を抽出し 記録と担当者の説明を照合 |
| 確認の限界 | 抽出した10件と対象期間内の出荷検査を対象とする 全製品や他部署の評価は含まない |
| 記入欄 | 記入例 |
|---|---|
| 良かった点 | 残る8件では検査結果と確認者を記録から追跡できた |
| 不適合 | NC-01:出荷前に確認者を記録する管理が 抽出10件中2件で実施されておらず 製品検査手順Q-07 第3版 4.2を満たしていない |
| 総合所見 | 確認した範囲では検査結果の記録は残されていた 一方 確認者の記録に不適合1件があり 出荷前の記録確認を見直す必要がある 検査そのものの未実施とは判断していない |
| 対応担当と計画提出日 | 製造部長/2026年10月23日 |
| 対応完了の目標 | 2026年11月6日/対応方法は担当部署が原因分析後に決定 |
| 次の確認 | 2026年11月20日を予定 次の出荷検査記録から確認者を追跡できるかを確認する |
| 発行時の状態 | 原因分析と対応計画は作成中 対応完了と効果確認は未実施 |
| 推奨事項 | 記録の保管先と検索方法を部署内でそろえる案。今回確認できた管理をより使いやすくする提案として扱う |
| 次回監査への依頼 | 出荷前の記録確認を見直した後も、担当と確認方法が継続して運用されているかを見る |
| 報告・確認先 | 製造部長、品質管理責任者、ISO事務局。社内手順に従い監査責任者が確認して発行 |
この例で確認した不備は、確認者の記録漏れです。検査結果は残っているため、報告書では「出荷前に確認者を記録する」という社内手順と、記録漏れの事実を結びつけて指摘しています。
記入例を自社の報告書テンプレートへ反映する
上の記入例をもとに、監査の概要、所見、対応後の確認を分けて社内様式を整えます。既存の是正処置管理表がある場合は、指摘番号でつなげてください。
社内様式には、自社の文書番号、適用規格の版、報告先、承認方法を反映します。確認中の欄には「追加確認中」「原因分析前」など、現在の状況と次の予定を記入しましょう。
| 確認する欄 | 直し方 |
|---|---|
| 適用規格と社内基準 | 自社が適用する版と、監査時点の手順書の版を記す |
| 判定区分 | 自社の定義に合わせる。重大・軽微を一律に追加しない |
| 担当と期限 | 社内ルール、影響、対応に必要な期間から決める |
| 保存と共有 | 原本の保管先、閲覧できる人、保存期間を決める |
不適合の書き方|基準・事実・判断をつなげる

不適合は、「基準」「事実」「判断」の順に書くと整理しやすくなります。まず必要な条件を書き、次に実際の状況を示し、どこが条件を満たしていないかを説明します。
| 要素 | 今回の記入例 |
|---|---|
| 基準 何と比べるか | 製品検査手順Q-07 第3版 4.2では 出荷判定前に検査結果と確認者を検査記録へ残すと定めている |
| 事実 何を確認したか | 出荷検査記録10件のうち 記録番号2026-1014-03と2026-1014-06の2件に確認者の記録がなかった 検査結果は両方に記載されていた 別保管の承認記録を製造部長と確認したが 該当する記録は確認できなかった |
| 判断 何を満たしていないか | 出荷前に確認者を記録する管理が 抽出10件中2件で実施されておらず 製品検査手順Q-07 第3版 4.2を満たしていない |
基準欄には、社内手順の文書番号、版、該当箇所と、必要な条件を記載します。ISOの項番も併記する場合は、自社が適用する版の規格票で対応を確認します。
報告書へ載せる不適合の文例
製品検査手順Q-07第3版4.2は、出荷判定前に検査結果と確認者を検査記録へ残すことを定めている。2026年10月1日から14日の記録10件を確認したところ、2026-1014-03と2026-1014-06には検査結果がある一方、確認者の記録がなかった。製造部長と別保管の承認記録も確認したが、該当する記録は確認できなかった。このため、出荷前の確認者記録を残す管理が、抽出した10件中2件で実施されておらず、同手順の要求を満たしていない。
基準欄と証拠欄に詳しく書いた場合は、結論欄を短くまとめられます。原因は担当部署が実際の業務を調べる欄に分け、調査後に追記できるようにしておきます。
| 曖昧になりやすい記載 | 書き直す方向 |
|---|---|
| 検査記録の管理がずさんだった | 対象期間・記録番号・確認した件数と不足した欄を書く |
| 担当者の注意不足で記入が漏れた | 確認できた事実と、これから調べる原因を分ける |
| ISOに違反している | 適用する規格の版・項番や社内手順の要求を特定する |
| すぐに改善すること | 計画提出日・対応完了日・効果確認日を分けて管理する |
| 全部署で同じ問題がある | 確認した部署と記録の範囲に限定して書く |
対象期間、確認した件数、不備があった件数を書くと、事実が具体的になります。記録の選び方と件数は、業務の重要性や前回の監査結果に合わせて決めます。
不適合・改善の機会・追加確認をどう書き分ける?
要求を満たしていない点は不適合、満たしているうえで良くできる点は改善の提案として整理します。証拠がそろっていない場合は「追加確認中」とし、確認する資料や担当を決めます。
| 状態 | 記載の考え方 | 例 |
|---|---|---|
| 不適合 | 要求と、それを満たしていない事実を示す | 記録を残す社内手順に対し、追加確認後も必要な記録がない |
| 改善の機会 | 満たしている条件と、良くできる点を区別する | 記録は全件探せるが、検索方法をそろえると確認時間を減らせそう |
| 追加確認中 | 未確認の内容・確認先・担当・予定日を残す | 担当者不在で別保管先の記録をまだ見られていない |
| 良かった点 | 確認できた仕組みと、その働きを具体的に残す | 確認者と検査結果を記録番号で追跡できた |
記録が見つからないときは、活動と記録を分けて確かめる
教育記録が見当たらないときは、別の帳票や保管先を担当者と確認します。教育を行ったか、必要な能力を確かめたか、その結果を記録しているかを分けて聞くと、どこに不備があるかを整理できます。
| 順番 | 確認すること | 報告書や監査メモに残す内容 |
|---|---|---|
| 1 要求を確認 | どの内容を残すルールか。別様式も認められるか | 文書名・版・該当箇所と必要な記録 |
| 2 保存先を確認 | 紙・共有フォルダー・システム・別の担当者を確認 | 確認した場所・相手・日付 |
| 3 事実を分ける | 活動の実施と、必要な記録の有無を別々に確認 | 分かった内容と、まだ確認できない内容 |
| 4 判断する | 必要な記録が保持されていないと確認できたか | 満たしていない要求。未確定なら追加確認の予定 |
業種が変わっても、事実から先へ飛びすぎない
| 場面 | この段階で残せる内容 | 追加で確かめること |
|---|---|---|
| 建設業 現場に旧版の図面があった | 現場事務所の机上に旧版図面1部を確認した | 作業用か保管用か、最新版の配布先、現場への指示内容 |
| サービス業 教育記録が出てこない | 当日の確認先では指定した教育結果を確認できなかった | 別保管先、別帳票、教育担当者と本人の説明 |
| 情報システム部門 権限削除日が分からない | 退職者1名分の削除日の記録を当日に確認できなかった | 管理画面の履歴、対象サービス、自社が定めた削除期限 |
分類の基準は、必要な要求を満たしているかです。未達の条件と証拠が確認できた場合は不適合として記録し、要求を満たしたうえでの工夫は改善の提案として伝えます。
対象部署と意見が分かれた場合は、確認した事実、双方の説明、未解決の点を記録します。監査責任者へ引き継ぎ、追加確認と判断の進め方を整理しましょう。
提出後の是正処置とフォローアップの進め方

提出前に、記録番号や対象期間などの事実を対象部署と確認し、自社の手順に従って報告します。対応を進めるのは社内で決めた責任者です。監査員は、必要な情報が伝わったか、対応とその効果を確かめられるかを確認します。
修正・原因分析・是正処置を同じ欄で済ませない
「修正」は見つかった問題を直すこと、「是正処置」は原因を取り除き、再発を防ぐことです。担当部署が実際の仕事や記録から原因を調べ、影響と再発の可能性に合う対策を決めます。
| 段階 | 担当部署が整理すること | 確認する側が見ること |
|---|---|---|
| 現状の確認と必要な修正 | 対象2件の承認状況と出荷への影響を確認。確認できた事実と現在の確認日を残す | 過去に承認していたような記録を後付けしていないか |
| 原因分析 | 確認者の記入・点検・保存のどこで抜けたかを調べる | 担当者の性格や忙しさだけで原因を決めていないか |
| 是正処置の計画 | 確認済みの原因に対し、担当・方法・完了目標を決める | 原因と対応がつながり、実行できる計画か |
| 実施の確認 | 改めた手順、説明の記録、運用した記録を残す | 計画を書いただけでなく、実施を確認できるか |
| 効果の確認 | その後の出荷検査で同じ不足が起きていないかを確認する | 対象期間・記録・結果から有効性を判断できるか |
たとえば、出荷前の点検担当が曖昧だったことが原因なら、担当者と点検するタイミングを決める対策が考えられます。確認できた原因に対して、どの対策が役立つかを検討しましょう。
| 管理する日 | このモデルの予定 | 残す状態 |
|---|---|---|
| 対応計画の提出日 | 2026年10月23日 | 原因と対応案を確認する |
| 対応完了の目標日 | 2026年11月6日 | 実施した日と証拠を別途記録する |
| 効果を確認する予定日 | 2026年11月20日 | 確認対象と担当を決め、実施後に結果を追記する |
上の日付は、この作例で設定した対応予定です。期限を変更するときは、理由、暫定対応、新しい予定を記録し、関係者へ共有します。予定日と実際の完了日は別に管理し、完了後に実施結果を記入しましょう。
提出前に見直すチェック項目
| 確認すること | 見直すポイント |
|---|---|
| 目的と結論がつながるか | 確認した範囲を超えて、会社全体に問題なしと断定していない |
| 根拠を追えるか | 手順の版、記録番号、期間、確認件数が一致している |
| 事実と推測を分けたか | 未確認の原因や、実施していない確認を事実にしていない |
| 次の担当が分かるか | 担当、期限、是正記録への参照先、追加確認の予定が分かる |
| 必要な人に共有できるか | 報告先、閲覧権限、保存先を社内ルールに合わせた |
監査結果は、担当部署の対応、経営者による見直し、次回の監査へつなげます。同じ問題が繰り返される場合は、担当の分担や記録の流れなど、業務全体で見直す部分を考えましょう。
内部監査報告書のよくある質問
報告書の作成で迷いやすい点をまとめました。質問を押すと回答が開きます。
内部監査報告書に決まった様式はありますか?
自社の監査手順に合う様式を使えます。監査の範囲、基準、結果、判断の根拠を記録できる形にしましょう。この記事のひな形は、必要な欄を整理する参考にできます。
不適合がゼロでも報告書は作りますか?
不適合がなかった場合も、監査した範囲、確認した証拠、結論を残します。「どこを、何で確かめたか」を添えておくと、次回の監査や社内の見直しに活用できます。
報告書はWordとExcelのどちらがよいですか?
文章で所見を説明するならWord、指摘と期限を一覧で追うならExcelが使いやすい場合があります。既存の社内様式があれば優先し、報告番号や指摘番号で対応記録とつなげると管理しやすくなります。
記録が見つからなければ、すぐ不適合ですか?
必要な記録を定めた手順を確認し、別の保管先や帳票も調べます。そのうえで記録保持の要求を満たしていなければ、記録の不備として指摘します。活動の実施状況は、記録の有無とは別に確かめます。
原因や対策まで監査員が書く必要がありますか?
監査員は基準、証拠、判断を報告し、担当部署が原因と対策を検討できるようにします。原因分析と対応の担当は、自社の監査手順に沿って定めます。
報告書の提出期限や保存期間は何年ですか?
提出時期は社内の監査手順、保存期間は適用される要求、契約、文書管理ルールなどをもとに決めます。次回の監査や対応後の確認で参照できる期間も考えておきましょう。
ISO9001・ISO14001・ISO27001で同じ様式を使えますか?
目的、範囲、基準、証拠、結論などの共通欄はまとめられます。各規格に合わせて、適用する版、判断する要求、対象業務、確認資料を記入します。
報告書を書く力を身につける|内部監査員養成講座
報告書の書き方は、監査当日に何を質問し、どの記録で確かめるかとつながっています。様式を埋める練習に加えて、規格の基本、質問、証拠の確認、判断の伝え方を学び、自社の資料で練習すると実務へつなげやすくなります。
基礎を学ぶ選択肢として、イソログ運営会社のサービス「ISOトラスト」の内部監査員養成講座をご紹介します。ISO9001・ISO14001・ISO27001の規格別オンライン動画講座で、各規格のポイントと監査技法を約30〜60分で学ぶ内容です。
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動画は視聴期間の制限なく繰り返し視聴でき、修了証明書はメールでデータが送付される案内です。受講前に教材の対応する版と学習内容を確認し、受講後は自社の手順や帳票と結び付けて、社内の経験者と記録の書き方を確かめましょう。
受講後は、自社の手順や記録で質問と報告の練習をしましょう。経験者と一緒に判断の理由を振り返ると、学んだことを実際の監査で使いやすくなります。
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