ISO14001の環境目標とは?決め方や設定手順・実際の具体例・審査で見られるポイントをISO担当者向けにわかりやすく解説
株式会社GRAND PLANNING 代表取締役 / ISOトラスト 現役ISOコンサルタント
監修者情報 金光 壮太
株式会社GRAND PLANNING代表取締役。ISOコンサルティングサービス「ISOトラスト」を運営し、現役のISOコンサルタントとしてISO9001・ISO14001・ISO27001(ISMS)・ISO45001を中心に、ISO認証取得から運用支援、更新審査まで幅広いコンサルティングを実施。
これまで建設業、製造業、IT企業、サービス業、運送業など、多様な業種・企業規模のISO認証取得・運用支援に携わり、少人数企業から上場企業まで数多くの支援実績。また、認証取得だけでなく、取得後の運用改善や内部監査、更新審査・再認証審査まで継続的にサポート。
イソログでは、実際のISOコンサルティングや審査対応で培った経験をもとに、各社のサービス内容や料金、サポート体制、対応規格などを多角的に調査・比較し、公平で分かりやすい情報を提供。ISO取得を検討している企業担当者や経営者が、自社に最適なISOコンサル会社を選べるよう、実務経験に基づいた視点で記事の監修・情報発信を実施。
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株式会社GRAND PLANNING 代表取締役 / ISOトラスト 現役ISOコンサルタント
株式会社GRAND PLANNING代表取締役。ISOコンサルティングサービス「ISOトラスト」を運営し、現役のISOコンサルタントとしてISO9001・ISO14001・ISO27001(ISMS)・ISO45001を中心に、ISO認証取得から運用支援、更新審査まで幅広いコンサルティングを実施。 これまで建設業、製造業、IT企業、サービス業、運送業など、多様な業種・企業規模のISO認証取得・運用支援に携わり、少人数企業から上場企業まで数多くの支援実績。また、認証取得だけでなく、取得後の運用改善や内部監査、更新審査・再認証審査まで継続的にサポート。 イソログでは、実際のISOコンサルティングや審査対応で培った経験をもとに、各社のサービス内容や料金、サポート体制、対応規格などを多角的に調査・比較し、公平で分かりやすい情報を提供。ISO取得を検討している企業担当者や経営者が、自社に最適なISOコンサル会社を選べるよう、実務経験に基づいた視点で記事の監修・情報発信を実施。
これまで多数のISO認証取得・運用支援に携わっています。
- ISO9001(品質マネジメントシステム)
- ISO14001(環境マネジメントシステム)
- ISO27001(ISMS)
- ISO45001(労働安全衛生マネジメントシステム)
- ISO認証取得支援
- ISO運用支援
- 更新審査・再認証審査支援
- 内部監査支援
- マネジメントレビュー支援
- ISOコンサル会社の比較・調査・監修
ISO14001を運用していると、多くの担当者が悩むのが環境目標の設定です。 前年度と同じように電気使用量の削減や紙使用量の削減を掲げているものの、自社の環境側面や著しい環境側面と本当につながっているのか、審査で説明できるのか、不安を感じるケースは少なくありません。 ISO14001の環境目標は、審査のために形だけ作るものではありません。 環境方針、環境側面、著しい環境側面、順守義務、リスク及び機会を踏まえて、会社として何を改善・管理していくのかを明確にするための実務ツールです。 目標値だけでなく、誰が、何を、いつまでに、どのように実施し、どの記録で評価するのかまで決めることで、日々の活動につながります。 この記事では、ISO14001の環境目標とは何か、決め方や設定手順、実際の具体例、目標達成計画書や記録の書き方、未達時の対応、審査で見られるポイントをISO担当者向けにわかりやすく解説します。 製造業、建設業、物流業、食品業、小売業、サービス業、オフィス業務などの例も入れながら、自社で使える環境目標の作り方を整理していきます。
この記事でわかること
- ISO14001の環境目標は、環境方針を実務に落とし込み、環境パフォーマンスを改善するための具体的なゴールです。
- 環境目標は、環境方針、著しい環境側面、順守義務、リスク及び機会を踏まえて設定すると、審査でも説明しやすくなります。
- 良い環境目標は、目標値だけでなく、基準値、期限、責任者、実施事項、必要な資源、進捗確認方法、評価方法が明確です。
- 製造業、建設業、物流業、食品業、サービス業など、業種によって環境目標にしやすいテーマは異なります。
- 審査では、環境目標が現場で運用されているか、進捗を監視しているか、未達時に原因分析や見直しをしているかが見られます。
ISO14001の環境目標とは?環境方針を具体的な改善活動に落とし込むもの
ISO14001の環境目標とは、組織が環境方針に沿って達成しようとする具体的な環境上のゴールです。
環境方針が会社としての方向性を示すものだとすれば、環境目標はその方向性を日々の業務や改善活動に落とし込むための具体的な到達点です。
たとえば、環境方針に省エネルギーの推進を掲げている会社であれば、工場の電力使用量を前年度比3%削減する、本社オフィスのコピー用紙使用量を年間10%削減する、配送車両の燃料使用量を1台あたり5%削減するといった目標が考えられます。
ただし、ISO14001の環境目標は、単に数字を入れればよいものではありません。
環境方針との整合、自社の環境側面、著しい環境側面、順守義務、リスク及び機会、現場で実行できる体制を踏まえて決める必要があります。
目標を決めた後は、達成するための計画を作り、進捗を確認し、結果を評価し、必要に応じて見直します。
環境目標は、審査用の飾りではなく、環境方針を現場の改善活動に変えるための実務上のゴールです。
イソログに寄せられるリアルな声:環境目標で担当者が迷いやすいこと
ISO14001の環境目標は、規格要求としてはシンプルに見えても、実務ではかなり悩みやすい項目です。
特に、前任者から引き継いだ担当者や、審査前に初めて環境目標を見直す担当者からは、毎年同じ目標でよいのか、数値目標にしなければいけないのか、未達だったら不適合になるのかといった不安がよく出てきます。
また、現場からは「これ以上節電できない」「廃棄物削減は生産量に左右される」「営業部や総務部の環境目標をどう作ればよいか分からない」といった声もあります。
環境目標は、ISO担当者だけで作っても現場で動かなければ意味がありません。
部署ごとの業務、実績データ、改善余地、担当者の納得感を踏まえて設定することが大切です。
ここでは、イソログに寄せられる相談内容をもとに、ISO担当者がつまずきやすい場面を整理します。
イソログに寄せられる相談でも、ISO14001の環境目標では同じような悩みが多くあります。
Cases
失敗談・相談事例
取得前に確認しておきたい実務上のつまずきを、横にスライドして確認できます。
何年も同じ電気使用量削減の目標を使い回していた
イソログ相談事例
前任者から引き継いだ環境目標が、毎年『電気使用量を削減する』だけになっていました。
実績は横ばいで、現場も何をすればよいのか分からない状態でした。
同じテーマでも、基準値、目標値、対象範囲、実施事項、進捗確認方法を見直すと、形だけの目標から実務で使える目標に変えられます。
数値目標にしなければいけないのか分からなかった
イソログ相談事例
審査で『測定可能ですか』と聞かれるのが不安で、すべての環境目標を無理にパーセント削減にしようとしていました。
その結果、現場では達成が難しい目標になっていました。
可能な場合は数値化が望ましいですが、苦情ゼロ、点検実施率100%、教育実施率100%など、達成判断が明確な目標にする方法もあります。
製造部以外の環境目標をどう作ればよいか迷った
イソログ相談事例
製造部は電力や廃棄物の目標を作りやすい一方で、営業部、総務部、品質管理部の目標が毎年ペーパーレスだけになっていました。
部署ごとに業務が違うため、全社同じ目標にこだわる必要はありません。
営業部なら移動燃料や電子契約、総務部なら廃棄物分別や備品購入、品質管理部なら薬品管理や測定記録などから考えられます。
未達だったら審査で不適合になるのではと心配だった
イソログ相談事例
電力削減目標が未達になり、審査で不適合になるのではないかと不安でした。
生産量が増えたことが原因でしたが、記録には未達とだけ書かれていました。
未達そのものよりも、原因分析、対策、目標や指標の見直し、マネジメントレビューへの報告が重要です。
生産量原単位など、実態に合う指標へ見直す方法もあります。
環境目標と環境方針・環境側面・著しい環境側面の関係
環境目標を考えるときは、環境方針、環境側面、著しい環境側面との関係を整理しておくと分かりやすくなります。
環境方針は、会社として環境にどう取り組むかを示す方向性です。
環境側面は、会社の活動・製品・サービスが環境に影響を与える要因です。
著しい環境側面は、その中でも影響が大きい、または重点的に管理すべきと判断したものです。
環境目標は、これらを踏まえて設定する具体的なゴールです。
たとえば、著しい環境側面として工場の電力使用量を選んだ場合、環境目標として電力使用量の削減、高効率設備への更新、ピーク電力の抑制などが考えられます。
著しい環境側面として建設廃棄物を選んだ場合、廃棄物発生量の削減、分別率の向上、リサイクル率の向上などが考えられます。
重要なのは、環境目標が単独で存在していないことです。
審査では、なぜその環境目標にしたのか、環境方針や著しい環境側面との関係を説明できるかが見られます。
| 項目 | 意味 | 環境目標との関係 | 具体例 |
|---|---|---|---|
| 環境方針 | 会社の環境への取り組み方針 | 目標の方向性を決める土台 | 省エネルギー、廃棄物削減、汚染予防を推進する |
| 環境側面 | 環境に影響する活動・製品・サービスの要因 | 目標候補を見つける材料 | 電力使用、燃料使用、廃棄物、排水、騒音 |
| 著しい環境側面 | 重点的に管理すべき環境側面 | 優先的に目標化を検討する対象 | 工場の電力使用量、建設廃棄物、有機溶剤使用 |
| 順守義務 | 法令、条例、顧客要求、自社ルールなど | 法令違反や苦情防止に関係する目標を考える材料 | 排水基準の維持、フロン点検、廃棄物管理 |
| リスク及び機会 | 悪化要因や改善チャンス | 優先順位や実施策を決める材料 | 燃料高騰、省エネ設備導入、顧客のCO2削減要求 |
| 環境目標 | 達成したい具体的なゴール | 計画、進捗管理、評価につなげる | 電力使用量3%削減、廃棄物リサイクル率80%以上 |
ISO14001で環境目標に求められること
ISO14001では、環境目標について、環境方針と整合していること、可能な場合は測定可能であること、監視すること、伝達すること、必要に応じて更新することが求められます。
また、環境目標を達成するために、実施事項、必要な資源、責任者、期限、結果の評価方法を決める必要があります。
ここで大切なのは、目標値だけを決めて終わりにしないことです。
『電力使用量を5%削減する』と書いてあっても、対象範囲、基準年、実施策、責任者、進捗確認方法が決まっていなければ、現場では動きにくくなります。
審査では、環境目標が文書化されているかだけでなく、関係者に伝達されているか、実際に進捗を確認しているか、結果を評価しているか、必要に応じて見直しているかも確認されます。
| 求められる要素 | ISO担当者が確認すること | 記録・証拠の例 |
|---|---|---|
| 環境方針との整合 | 環境方針に掲げた方向性と矛盾していないか | 環境方針、環境目標一覧、マネジメントレビュー資料 |
| 測定可能性 | 達成・未達を判断できる指標になっているか | 電力データ、燃料データ、廃棄物集計、点検記録 |
| 監視 | 月次、四半期、半期などで進捗を確認しているか | 進捗管理表、会議議事録、グラフ |
| 伝達 | 関係部署や従業員へ周知しているか | 朝礼資料、掲示物、教育記録、メール |
| 更新 | 事業や設備、実績の変化に応じて見直しているか | 目標改定履歴、マネジメントレビュー議事録 |
| 達成計画 | 誰が何をいつまでに実施するかが決まっているか | 環境目標達成計画書、担当者表、実施記録 |
環境目標を決める前に確認すべき資料
環境目標を決める前には、いきなり目標値を考えるのではなく、自社の現状を確認します。
前年度の目標をそのままコピーすると、現場実態とずれたり、審査で説明しにくい目標になったりするためです。
まず確認したいのは、環境方針、環境側面一覧、著しい環境側面の評価表、順守義務一覧、法令順守評価記録、リスク及び機会、過去の電力・燃料・水・廃棄物データ、苦情記録、内部監査や外部審査の指摘、前年度目標の達成状況です。
これらを見ることで、どのテーマに改善余地があるか、どの部署に関係するか、現実的に管理できるデータがあるかが分かります。
環境目標は、担当者の思いつきではなく、現場データと管理すべき環境側面から決めると説得力が出ます。
| 確認資料 | 見る内容 | 環境目標へのつなげ方 |
|---|---|---|
| 環境方針 | 会社が重点的に取り組む方向性 | 省エネ、廃棄物削減、汚染予防などのテーマを確認する |
| 環境側面一覧 | 環境に影響する活動・設備・業務 | 目標候補になる環境側面を洗い出す |
| 著しい環境側面評価表 | 重点管理すべき環境側面 | 優先的に目標化するテーマを確認する |
| 順守義務一覧 | 法令、条例、顧客要求、自社ルール | 違反防止や苦情防止に関係する目標を考える |
| 実績データ | 電力、燃料、水、廃棄物、紙、化学物質など | 基準値と改善余地を確認する |
| 審査指摘・内部監査記録 | 過去の指摘、不足、改善要望 | 再発防止や改善テーマとして目標化を検討する |
| 苦情・事故記録 | 騒音、臭気、漏えい、排水異常など | 苦情ゼロ、事故ゼロ、点検強化などにつなげる |
| 前年度目標の結果 | 達成、未達、原因、残課題 | 継続、変更、終了、新規設定を判断する |
ISO14001の環境目標の決め方
環境目標は、環境側面から逆算して決めると実務に落とし込みやすくなります。
まず、自社の環境側面と著しい環境側面を確認します。
次に、順守義務やリスク及び機会を確認し、改善すべきテーマや管理を強化すべきテーマを整理します。
そのうえで、現状値と改善余地を確認します。
電力使用量であれば過去1年から3年の実績、生産量との関係、季節変動、設備稼働状況を見ます。
廃棄物であれば、種類別の排出量、処理費、リサイクル率、分別状況を確認します。
燃料使用量であれば、車両別、走行距離別、配送ルート別に見ます。
最後に、現実的に取り組める目標候補を出し、効果、実現性、法令リスク、コスト、関係部署の協力度を踏まえて優先順位を決めます。
高すぎる目標は形骸化し、低すぎる目標は改善につながりません。
少し背伸びすれば達成できる水準を考えることが大切です。
| 手順 | やること | 具体例 |
|---|---|---|
| 1 | 環境方針を確認する | 省エネ、廃棄物削減、汚染予防などの方向性を確認する |
| 2 | 環境側面を確認する | 電力、燃料、水、廃棄物、排水、騒音、化学物質を確認する |
| 3 | 著しい環境側面を確認する | 重点管理すべき項目を優先的に確認する |
| 4 | 順守義務を確認する | 法令、条例、顧客要求、地域協定を確認する |
| 5 | リスク及び機会を確認する | 事故リスク、コスト削減機会、顧客要求を確認する |
| 6 | 現状値と改善余地を確認する | 過去実績、原単位、部署別データ、設備状況を確認する |
| 7 | 目標候補を出す | 電力削減、廃棄物削減、燃料削減、苦情ゼロなどを検討する |
| 8 | 優先順位を決める | 効果、実現性、法令リスク、コスト、関係部署の協力度で判断する |
環境目標を設定する手順
環境目標のテーマが決まったら、次は実際に目標として設定します。
ここで重要なのは、目標名だけで終わらせず、基準値、目標値、対象範囲、期限、責任者、実施事項、必要な資源、進捗確認方法、評価方法を明確にすることです。
たとえば『電力使用量を削減する』だけでは、どの部署の電力なのか、何年度と比較するのか、何%削減するのか、誰が確認するのかが分かりません。
『2026年度の第1工場の電力使用量を、2025年度比で3%削減する。
設備保全部が月次で電力データを確認し、四半期ごとに環境委員会で進捗を評価する』という形にすると、審査でも説明しやすくなります。
また、環境目標は全社目標だけでなく、必要に応じて部署別・階層別に展開します。
製造部、物流部、総務部、営業部では業務内容が違うため、同じ目標を機械的に当てはめるより、それぞれの業務に合う目標を設定するほうが実効性があります。
| 項目 | 決める内容 | 記入例 |
|---|---|---|
| 目標テーマ | 何を改善・管理するか | 第1工場の電力使用量削減 |
| 基準値 | 比較する過去実績 | 2025年度電力使用量 480,000kWh |
| 目標値 | 達成したい水準 | 2026年度 465,600kWh以下 |
| 対象範囲 | 対象部署、設備、拠点 | 第1工場の生産設備と空調 |
| 期限 | いつまでに達成するか | 2027年3月末 |
| 責任者 | 誰が推進・確認するか | 設備保全部長、製造課長 |
| 実施事項 | 具体的に何をするか | コンプレッサー漏れ点検、空調設定、待機電力削減 |
| 必要な資源 | 人、予算、設備、時間 | 点検時間、修繕予算、電力データ |
| 評価方法 | 達成・未達をどう判断するか | 月次電力使用量と生産量原単位で確認 |
良い環境目標と悪い環境目標の違い
環境目標でよくある失敗は、表現が曖昧で、達成したかどうかを判断できないことです。
『省エネに努める』『廃棄物を減らす』『環境意識を高める』といった表現だけでは、何をどこまで行えば達成なのか分かりません。
良い環境目標は、対象範囲、基準値、目標値、期限、評価方法が明確です。
また、現場で実行できる活動に落とし込まれていることも大切です。
数値目標にできるものは数値化し、数値化が難しいものでも、点検実施率、教育実施率、苦情件数、漏えい件数など、達成判断ができる形にします。
特に注意したいのは、全社共通の目標を何でも電力削減にしてしまうことです。
省エネは重要ですが、製造部、営業部、総務部、物流部では改善できるテーマが異なります。
部署ごとに意味のある目標になっているかを確認しましょう。
| 悪い例 | 問題点 | 良い例 | 改善ポイント |
|---|---|---|---|
| 省エネに努める | 達成判断ができない | 本社電力使用量を2025年度比3%削減する | 対象、基準値、目標値を明確にする |
| 廃棄物を減らす | 何の廃棄物か分からない | 金属くずの有価物化率を70%以上にする | 廃棄物の種類と評価指標を決める |
| 環境教育を行う | 実施範囲が不明確 | 全従業員の環境教育受講率100%を達成する | 対象者と実施率を明確にする |
| 紙を削減する | どの部署の何を減らすか不明 | 営業部の提案書印刷枚数を月平均20%削減する | 部署別の実態に合わせる |
| 苦情を減らす | どの苦情か分からない | 建設現場の騒音・粉じん苦情ゼロを維持する | 対象と達成基準を明確にする |
| 法令を守る | 順守評価との違いが曖昧 | フロン対象機器の簡易点検実施率100%を維持する | 具体的な管理行動に落とす |
実際の具体例:製造業の環境目標
製造業では、電力使用、燃料使用、廃棄物、排水、化学物質、有機溶剤、騒音、設備管理などが環境目標の候補になりやすいです。
特に、電力や燃料はデータを取りやすく、削減効果がコストにも反映されやすいため、目標化しやすい項目です。
ただし、単純な使用量だけで管理すると、生産量の増減に左右されることがあります。
生産量が増えた年に電力使用量が増えたとしても、原単位では改善している場合があります。
そのため、工場では総量だけでなく、生産量あたりの電力使用量や廃棄物発生量を指標にすることも検討しましょう。
また、著しい環境側面として有機溶剤、排水、廃棄物などを選んでいる場合は、単なる省エネ目標だけでなく、溶剤使用量削減、回収率向上、排水負荷低減、歩留まり改善などの目標も考えられます。
| テーマ | 目標例 | 実施事項 | 確認記録 |
|---|---|---|---|
| 電力使用量 | 第1工場の電力使用量原単位を前年度比3%削減する | 設備待機時間の削減、コンプレッサー漏れ点検、空調設定見直し | 月次電力データ、生産量、原単位グラフ |
| 廃棄物 | 不良品由来の廃プラスチックを前年度比8%削減する | 工程条件の見直し、初品確認、作業教育 | 廃棄物集計表、不良率データ、教育記録 |
| 有機溶剤 | 洗浄工程の有機溶剤使用量を前年度比10%削減する | 洗浄条件の標準化、密閉容器の使用、回収運用の徹底 | 購入量、使用量、回収量、作業点検記録 |
| 排水 | 排水処理設備の異常停止ゼロを維持する | 日常点検、薬品補充、異常時連絡訓練 | 点検記録、排水測定結果、異常記録 |
| 化学物質 | 対象化学物質のSDS確認率100%を維持する | 新規薬品導入時の確認、保管場所点検 | SDS一覧、薬品リスト、保管点検記録 |
| 設備更新 | 老朽空調2台を高効率機器へ更新し年間電力を削減する | 更新計画、予算確保、設置後の効果確認 | 更新記録、電力比較表、設備台帳 |
実際の具体例:建設業の環境目標
建設業では、現場ごとに環境側面が変わりやすい点が特徴です。
建設廃棄物、騒音、振動、粉じん、重機燃料、アイドリング、濁水、地域住民からの苦情などが環境目標の候補になります。
建設業の環境目標では、現場単位で管理する項目と、会社全体で管理する項目を分けると運用しやすくなります。
たとえば、建設廃棄物のリサイクル率は現場ごとに管理し、重機のアイドリングストップ教育は全社で実施する、といった形です。
また、騒音や粉じんのように削減量を数値化しにくい項目でも、苦情ゼロ、散水実施率、養生実施率、近隣説明実施率など、達成判断できる指標に落とし込むことができます。
| テーマ | 目標例 | 実施事項 | 確認記録 |
|---|---|---|---|
| 建設廃棄物 | 主要現場の建設廃棄物リサイクル率を75%以上にする | 分別ヤード設置、協力会社教育、処理業者との連携 | マニフェスト、分別写真、リサイクル率集計 |
| 騒音・振動 | 近隣からの騒音・振動苦情ゼロを維持する | 作業時間管理、防音シート設置、事前説明 | 苦情記録、現場巡回記録、近隣説明資料 |
| 粉じん | 解体現場の散水実施率100%を維持する | 散水計画、担当者設定、作業前点検 | 散水記録、現場写真、巡回チェック表 |
| 燃料使用 | 重機のアイドリングストップ実施率90%以上を維持する | 掲示、朝礼周知、現場巡回 | 朝礼記録、巡回記録、燃料使用量 |
| 濁水対策 | 雨天時の濁水流出事故ゼロを維持する | 沈砂池点検、土のう設置、雨天前確認 | 点検記録、施工写真、異常時記録 |
実際の具体例:物流業・運送業の環境目標
物流業や運送業では、燃料使用量、CO2排出量、車両点検、エコドライブ、配送ルート、積載率、アイドリング、車両整備などが環境目標の候補になります。
燃料費の削減にもつながるため、経営面のメリットを説明しやすい分野です。
一方で、燃料使用量は配送件数、走行距離、荷量、渋滞、季節要因に左右されます。
そのため、単純な燃料総量だけでなく、走行距離あたり燃費、車両別燃費、配送件数あたり燃料使用量などを指標にする方法もあります。
環境目標としては、燃費改善だけでなく、エコドライブ教育の実施率、車両点検実施率、オイル漏れゼロ、配送ルート見直し件数なども考えられます。
| テーマ | 目標例 | 実施事項 | 確認記録 |
|---|---|---|---|
| 燃料使用量 | 主要車両の平均燃費を前年度比3%改善する | 急発進抑制、アイドリング停止、タイヤ空気圧点検 | 燃費管理表、給油記録、車両別走行距離 |
| エコドライブ | 全ドライバーのエコドライブ教育受講率100%を達成する | 年1回教育、運転記録のフィードバック | 教育記録、受講者名簿、運転評価表 |
| 配送ルート | 主要配送ルートの見直しを年2回実施する | 走行距離分析、積載率確認、配車計画見直し | 配車記録、走行距離表、改善会議議事録 |
| 車両点検 | 法定点検及び日常点検実施率100%を維持する | 点検表運用、整備担当者確認、未実施時の是正 | 日常点検表、整備記録、是正記録 |
| 漏えい防止 | 車両からの油漏れ事故ゼロを維持する | 駐車場点検、整備時確認、異常時連絡 | 点検記録、修理記録、事故記録 |
実際の具体例:食品業・小売業・サービス業・オフィスの環境目標
食品業、小売業、サービス業、オフィス業務では、製造業や建設業とは違った環境目標が考えられます。
食品業では食品ロス、冷蔵冷凍設備の電力、排水、包装材、廃油、衛生管理に伴う薬品使用などがテーマになります。
小売業では電力、食品ロス、廃棄物分別、レジ袋や包装材、フロン対象機器の点検などが候補です。
サービス業やオフィスでは、紙使用量、電力使用量、空調、電子契約、出張・移動、廃棄物分別、備品購入、環境教育などが目標にしやすい項目です。
ただし、紙使用量や電力使用量だけに偏ると毎年同じ目標になりやすいため、業務改善やデジタル化と組み合わせると実効性が出ます。
重要なのは、業種に合った具体例から自社に近いものを選ぶことです。
審査用に無理な目標を作るより、自社の業務で本当に管理・改善できるテーマを選びましょう。
| 業種・部門 | 目標例 | 実施事項 | 確認記録 |
|---|---|---|---|
| 食品工場 | 製造ロス由来の食品廃棄物を前年度比5%削減する | 歩留まり確認、投入量管理、不良原因分析 | 廃棄物集計、製造日報、不良記録 |
| 飲食店 | 食品ロスを月平均10%削減する | 発注量見直し、仕込み量管理、廃棄理由記録 | 廃棄記録、仕入記録、売上データ |
| 小売店舗 | 店舗電力使用量を前年同月比3%削減する | 照明運用、空調設定、冷ケース管理 | 電力データ、点検記録、温度記録 |
| 冷蔵冷凍設備 | フロン対象機器の簡易点検実施率100%を維持する | 機器一覧管理、定期点検、異常時対応 | 機器一覧、点検記録、修理記録 |
| オフィス | コピー用紙使用枚数を前年度比15%削減する | 電子承認、両面印刷、会議資料の電子化 | 購入記録、複合機カウント、電子化実績 |
| 営業部 | オンライン商談比率を前年度比10ポイント向上させる | 移動削減、Web会議活用、訪問ルール見直し | 商談記録、移動距離、交通費データ |
| 総務部 | 環境配慮品の購入比率を60%以上にする | 購買基準見直し、対象品リスト作成 | 購入記録、購買基準、対象品一覧 |
環境目標を達成するための計画書・記録の具体例
環境目標は、目標一覧表だけでは不十分です。
達成するための計画を作り、実施状況と結果を記録として残すことで、審査でも説明しやすくなります。
計画書には、目標、基準値、目標値、実施事項、責任者、期限、必要な資源、進捗確認方法、評価方法を入れます。
さらに、実施後には進捗、結果、未達時の原因、是正や改善策、次年度への反映を記録します。
審査では、環境目標の紙があるかだけでなく、目標が実際に動いているかが見られます。
月次データ、会議議事録、教育記録、点検記録、設備更新記録など、目標に関係する証拠を紐づけておきましょう。
| 項目 | 記録例 |
|---|---|
| 環境目標 | 第1工場の電力使用量原単位を2025年度比3%削減する |
| 関連する環境側面 | 生産設備の電力使用、空調の電力使用 |
| 著しい環境側面との関係 | 工場電力使用量を著しい環境側面として評価している |
| 基準値 | 2025年度 1製品あたり4.2kWh |
| 目標値 | 2026年度 1製品あたり4.07kWh以下 |
| 実施事項 | コンプレッサー漏れ点検、空調設定見直し、待機電力削減 |
| 責任者 | 設備保全部長、製造課長 |
| 必要な資源 | 点検時間、修繕予算、電力データ、生産量データ |
| 期限 | 2027年3月31日 |
| 進捗確認 | 月次で電力使用量と生産量を確認し、四半期ごとに環境委員会で評価 |
| 評価方法 | 年度末に原単位を算出し、目標値以下なら達成 |
| 未達時の対応 | 原因分析を行い、設備稼働条件や目標値を見直す |
環境目標が未達だった場合はどうすればいい?
環境目標が未達だった場合、未達そのものがすぐに不適合になるとは限りません。
重要なのは、未達の原因を確認し、必要な処置や見直しを行っているかです。
ISO14001は、目標を必ず達成することだけを求めているのではなく、目標を設定し、進捗を監視し、結果を評価し、継続的改善につなげる仕組みを求めています。
たとえば、電力使用量削減が未達だった場合、生産量増加、猛暑による空調使用増、設備不具合、新規設備導入、運用ルール未徹底など、原因を分けて考えます。
生産量が増えたことが原因なら、総量ではなく原単位で評価するほうが実態に合う場合があります。
運用ルール未徹底が原因なら、教育や点検の強化が必要です。
未達時には、原因分析、対策、再発防止、目標や計画の見直し、マネジメントレビューへの報告を記録しましょう。
審査では、未達を隠すよりも、現実を把握して改善につなげているかが見られます。
| 未達の原因 | 確認すること | 対応例 |
|---|---|---|
| 生産量が増えた | 総量と原単位の両方を確認する | 次年度は生産量原単位で管理する |
| 設備不具合があった | 修理記録、停止記録、異常発生日を確認する | 点検頻度や予防保全計画を見直す |
| 実施事項が進まなかった | 責任者、期限、予算、工数を確認する | 実施事項を分割し、進捗確認頻度を上げる |
| 現場に周知されていなかった | 教育記録、掲示、朝礼記録を確認する | 関係部署へ再周知し、教育記録を残す |
| 目標値が高すぎた | 過去実績、技術的制約、投資余力を確認する | 現実的な目標値へ見直し、理由を記録する |
| 外部要因が大きかった | 気温、顧客要求、法令変更、取扱量変化を確認する | 評価指標や対象範囲を見直す |
審査で見られるポイント
ISO14001の審査では、環境目標があるかだけでなく、環境目標が環境マネジメントシステムの中で機能しているかが見られます。
審査員は、なぜその目標にしたのか、環境方針や著しい環境側面とどうつながっているのか、どの記録で進捗を確認しているのか、未達時に何をしたのかを確認します。
特に見られやすいのは、環境目標が環境方針と整合しているか、可能な場合に測定可能か、関係部署に伝達されているか、目標達成計画があるか、進捗を監視しているか、結果を評価しているか、必要に応じて更新しているかです。
環境目標が毎年同じでも、それ自体が問題とは限りません。
ただし、現場実態や実績データを見ずにコピーしているだけだと、審査で説明に困ります。
継続する場合は、なぜ継続するのか、前年度の結果を踏まえて何を変えるのかを記録しておきましょう。
| 見られるポイント | 審査での確認例 | 準備しておきたい資料 |
|---|---|---|
| 目標設定の根拠 | なぜこの環境目標にしたのですか? | 環境方針、環境側面一覧、著しい環境側面評価表 |
| 環境方針との整合 | 環境方針と目標はどうつながっていますか? | 環境方針、環境目標一覧 |
| 著しい環境側面との関係 | この目標は著しい環境側面と関係していますか? | 著しい環境側面評価表、目標設定理由 |
| 測定可能性 | 達成・未達はどのように判断しますか? | 実績データ、進捗管理表、評価方法 |
| 達成計画 | 誰が何をいつまでに実施しますか? | 環境目標達成計画書、担当者表 |
| 進捗監視 | 途中経過はどの頻度で確認していますか? | 月次データ、環境委員会議事録、グラフ |
| 未達時の対応 | 未達の場合、どのように処置しましたか? | 原因分析、是正記録、マネジメントレビュー議事録 |
| 伝達・周知 | 関係者へどのように伝えていますか? | 教育記録、掲示、朝礼記録、メール |
審査で聞かれやすい質問例と答え方
環境目標に関する審査質問では、目標値を暗記する必要はありません。
大切なのは、目標を決めた理由、関係する環境側面、進捗確認方法、結果の評価、未達時の対応を説明できることです。
たとえば『なぜこの目標にしたのですか』と聞かれたら、環境方針、著しい環境側面、前年度実績、法令や顧客要求、改善効果を踏まえて説明します。
『進捗はどう確認していますか』と聞かれたら、月次の電力データ、廃棄物集計表、燃費管理表、教育記録などを示します。
審査前には、環境目標ごとに、根拠資料、進捗記録、評価結果、未達時の対応記録をひとまとめにしておくと安心です。
| 質問例 | 答え方の方向性 | 見せる資料 |
|---|---|---|
| なぜこの環境目標にしたのですか? | 環境方針、著しい環境側面、前年度実績、改善余地に基づいて説明する | 環境方針、環境側面一覧、目標設定理由 |
| この目標は測定可能ですか? | どのデータで達成・未達を判断するか説明する | 電力データ、廃棄物集計、燃費管理表 |
| 目標達成のために何をしていますか? | 実施事項、責任者、期限、進捗確認方法を説明する | 環境目標達成計画書、実施記録 |
| 進捗はどのように確認していますか? | 月次、四半期などの確認頻度と会議体を説明する | 進捗管理表、環境委員会議事録 |
| 未達だった場合はどうしましたか? | 原因分析、対策、見直し、報告を説明する | 原因分析記録、是正記録、マネジメントレビュー |
| 関係者へどう伝達していますか? | 朝礼、掲示、教育、会議などの伝達方法を説明する | 教育記録、掲示写真、メール、議事録 |
前任者の環境目標を引き継いだときの見直しポイント
前任者からISO14001を引き継いだ場合、既存の環境目標をそのまま使う前に、現場実態と合っているかを確認しましょう。
毎年同じ目標が続いている場合でも、理由があって継続しているのか、ただコピーしているのかで意味が変わります。
まず、環境方針や著しい環境側面とつながっているかを確認します。
次に、基準値、目標値、対象範囲、期限、責任者、実施事項、評価方法が明確かを見ます。
さらに、前年度の達成状況、未達時の原因分析、次年度への反映が記録されているかも確認します。
属人化している場合も注意が必要です。
特定の担当者だけがデータの場所や評価方法を知っている状態では、審査や担当者交代時に困ります。
誰が見ても分かるように、環境目標と証拠記録の保管場所を紐づけておきましょう。
自社だけで環境目標の設定が難しい場合の対応
環境目標の設定は、ISO担当者だけで抱え込むと難しくなります。
環境側面、著しい環境側面、順守義務、現場データ、経営判断、部署ごとの実行力を踏まえる必要があるためです。
特に、前任者の資料を引き継いだばかりの担当者や、審査前に目標を見直す担当者は、どこまで直せばよいのか迷いやすいでしょう。
自社だけで判断が難しい場合は、各部署の責任者を巻き込む、過去データを整理する、内部監査で確認する、ISO14001に強いコンサル会社へ相談する方法があります。
コンサル会社に相談する場合は、環境目標の作成だけでなく、環境側面とのつながり、著しい環境側面の見直し、達成計画書、審査での説明方法まで支援してもらえるかを確認しましょう。
ISOトラストのように、月額3万円から相談しやすい低額のISOコンサル会社もあります。
低額だから支援が薄いということではなく、広告に大きく頼らない集客・運営の仕組みによって、現状調査、計画策定、書類作成、内部監査、マネジメントレビュー、審査機関紹介、審査対応、維持運用サポートまで含めて相談しやすい会社もあります。
自社に合う環境目標を作り、審査でも説明できる状態に整えたい場合は、支援範囲を確認したうえで比較すると安心です。
| 相談したい場面 | 支援内容の例 | 確認するポイント |
|---|---|---|
| 毎年同じ目標になっている | 現場実態や実績データを踏まえた目標見直し | 環境側面や著しい環境側面との関係まで見てもらえるか |
| 部署別目標が作れない | 部門ごとの業務に合う目標候補の整理 | 製造、営業、総務、物流など部署別に提案できるか |
| 審査での説明が不安 | 審査質問を想定した根拠資料と回答整理 | 審査対応や模擬質問まで対応しているか |
| 未達時の対応が分からない | 原因分析、対策、マネジメントレビューへの反映支援 | 未達を隠さず改善につなげる運用にできるか |
| 書類が複雑すぎる | 環境目標一覧、達成計画書、進捗表の簡素化 | 自社で継続運用できる書式にしてくれるか |
まとめ:環境目標は、審査用ではなく改善を進めるための実務ツール
ISO14001の環境目標は、審査のために形だけ作るものではありません。
環境方針、環境側面、著しい環境側面、順守義務、リスク及び機会を踏まえて、自社がどの環境課題を改善・管理するのかを具体化するための実務ツールです。
環境目標を決めるときは、いきなり目標値を考えるのではなく、環境方針、環境側面一覧、著しい環境側面評価表、法令順守評価、過去実績、審査指摘、現場の改善余地を確認しましょう。
そのうえで、対象範囲、基準値、目標値、期限、責任者、実施事項、必要な資源、進捗確認方法、評価方法を明確にします。
審査では、環境目標があるかだけでなく、なぜその目標にしたのか、現場でどう実行しているのか、どの記録で進捗を確認しているのか、未達時にどう対応したのかが見られます。
毎年同じ目標になっている場合や、目標と環境側面のつながりが説明しにくい場合は、自社の実態に合わせて見直し、運用しやすい環境目標に整えていきましょう。
ISOコンサル会社選びで迷ったら、まずは比較してみましょう。
目的や規格に合う会社を整理し、取得までの進め方を確認できます。
おすすめ会社を見るよくある質問
ISO14001の環境目標とは何ですか?
ISO14001の環境目標とは、環境方針に沿って組織が達成しようとする具体的な環境上のゴールです。
省エネ、廃棄物削減、燃料削減、排水管理、苦情ゼロ、教育実施率など、自社の環境側面や著しい環境側面に基づいて設定します。
環境目標は必ず数値化しなければいけませんか?
可能な場合は測定可能にすることが求められます。
電力使用量、燃料使用量、廃棄物量、紙使用枚数などは数値化しやすい項目です。
一方で、苦情ゼロ、点検実施率100%、教育実施率100%など、達成判断が明確な形にする方法もあります。
環境目標はどのように決めればよいですか?
まず環境方針、環境側面一覧、著しい環境側面、順守義務、リスク及び機会、過去実績を確認します。
そのうえで、改善効果、実現性、法令リスク、コスト、関係部署の協力度を踏まえて、優先的に取り組むテーマを決めます。
環境目標と著しい環境側面は必ずつながっていないといけませんか?
著しい環境側面は環境目標を決めるうえで重要な考慮事項です。
すべての著しい環境側面を必ず目標化する必要があるとは限りませんが、目標にしない場合でも、運用管理や監視など別の方法で管理していることを説明できるようにしておく必要があります。
環境目標が未達だった場合、不適合になりますか?
未達そのものが直ちに不適合になるとは限りません。
重要なのは、未達の原因を分析し、必要な対策や見直しを行い、結果を記録していることです。
未達を放置している、進捗確認をしていない、原因分析がない場合は審査で指摘される可能性があります。
環境目標は毎年同じでもよいですか?
毎年同じテーマを継続すること自体が問題とは限りません。
ただし、前年度の結果や現場実態を踏まえて、目標値、実施事項、評価方法を見直していることが大切です。
単に前年度資料をコピーしているだけだと、審査で説明しにくくなります。
オフィス部門ではどのような環境目標が考えられますか?
オフィス部門では、コピー用紙使用量削減、電子契約や電子承認の推進、電力使用量削減、空調管理、廃棄物分別率向上、環境配慮品の購入比率向上、オンライン会議による移動削減などが考えられます。
審査では環境目標について何を見られますか?
審査では、環境目標が環境方針や著しい環境側面とつながっているか、測定可能か、達成計画があるか、進捗を監視しているか、関係者へ伝達されているか、未達時に原因分析や見直しをしているかが見られます。
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監修者コメント
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上位記事で扱われている環境方針との整合、測定可能性、SMART、目標達成計画の基本を押さえつつ、イソログ側では企業別具体例、前任者引き継ぎ、未達時対応、審査質問まで踏み込んでいます。
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