ISO14001のコピー用紙削減|初めての担当者向けに確認と進め方を紹介
会議の後に資料が余る。印刷してから不要なページに気付く。コピー用紙の削減は、こうした身近な無駄を見直すところから始められます。 必要な部数だけ印刷する、両面印刷を使う、資料を画面で共有するなど、今ある設備や仕組みで試せる方法があります。 この記事では、ISO14001の担当者向けに、紙の使い方の確認、具体的な削減方法、試した結果の記録例を紹介します。
この記事でわかること
- 紙を使う場面と、必要なページ・部数を確かめる
- 資料の見やすさを確かめて印刷方法や配り方を試す
- 使った用紙と、仕事で困ったことを短く残す
- 結果を担当者と見直し、社員への案内をそろえる
コピー用紙を減らす身近な方法
コピー用紙は、必要なページと部数だけ印刷する、両面印刷を使う、資料を画面で共有するといった方法で減らせます。新しいシステムを入れる前に、今の印刷や配布の方法で見直せることがあります。
たとえば会議後に資料が何部も余るなら、参加人数と紙が必要な人数を先に聞くだけでも、不要な印刷を減らせます。毎回大量に出る資料を一つ選ぶと、試した結果も確かめやすくなります。
ISO14001は、会社が環境への負担を減らす取組を進め、改善していくための国際規格です。コピー用紙の削減は、その活動の一例です。自社の計画で対象にしている仕事を確認し、ほかの環境活動とも合わせて進めます。活動全体の例は、ISO14001の業種別の取組事例で紹介しています。
イソログに寄せられたリアルな声
以下は編集部が作成した相談例です。
VOICES
イソログに寄せられたリアルな声
ISO取得を検討する担当者の悩みや気づきを、横にスライドして確認できます。
紙を減らしたいけれど、何によく使っているか分からない
卸売業/24人
イソログ相談例
毎月の用紙の購入数は分かりますが、どの資料を多く印刷しているか把握できていません。
印刷する人に会議や社内連絡での使い方を聞き、よく使う資料を一つ見せてもらいます。ページ数、配る部数、余った資料を一緒に見ると、見直せそうな箇所が見つかります。
小さく印刷したら、数字が読めず印刷し直した
設計事務所/15人
イソログ相談例
複数ページを1枚にまとめましたが、確認するためにもう一度印刷することになりました。
資料を使う人に、文字や図が読めるか試してもらいます。縮小が合わない資料は元の印刷方法に戻し、不要なページや余る部数を減らす方法を選びます。
会議資料を紙で配らず、画面で見てもらいたい
事務サービス業/20人
イソログ相談例
会社の共有場所に資料を置けますが、参加者全員が開けるかは確認していません。
会議担当者と資料と保存先を決め、参加者が事前に開けるか試します。紙で見る必要がある人には希望する部数を聞き、必要な分を印刷します。
用紙を買わなかった月は、削減できたと言える?
小売業/32人
イソログ相談例
今月の購入数は減りましたが、前月に買った用紙が倉庫に残っていました。
購入が少なくても、在庫を使っていれば使用量は減っていないかもしれません。購入担当者に在庫の動きを聞き、会議で使った枚数など、見直した場面で実際に変わったことを報告します。
新しく入った人が、以前の印刷方法を使っている
製造業/18人
イソログ相談例
社内の印刷案内を変えましたが、入社したばかりの人には伝わっていませんでした。
現在の案内を見せ、実際の印刷画面でページと部数を確認する方法を説明します。案内の保存先と質問先も知らせ、迷った箇所があれば説明を補います。
よく印刷する資料から無駄を探す
見直す資料を選んだら、印刷する人と使う人に、紙が必要な理由、配る部数、余った資料、印刷し直した理由を聞きます。実際の資料を見ると、「ここは画面で読める」「このページは配らなくてよい」と具体的に考えられます。
| 場面 | 確認すること | 試せる方法 |
|---|---|---|
| 会議資料 | 参加者のうち、紙で受け取る必要がある人は何人か | 必要な部数を聞いてから印刷する |
| 印刷前 | 空白や不要なページが含まれていないか | 印刷プレビューでページと部数を確認する |
| 複数ページの資料 | 両面印刷や縮小印刷でも文字・図を読めるか | 使う人に一部を見てもらってから印刷する |
| 社内連絡 | 会社の共有場所から資料を開けるか | 受け取る人と、画面で読めるか試す |
| 用紙の記録 | 購入数なのか、実際の使用枚数なのか | 購入・在庫・印刷の担当者に数え方を聞く |
TDI株式会社は、公表している環境方針で、コピー用紙などの購入量を減らす取組を掲げています。自社でも「購入量を減らすのか」「使う枚数を減らすのか」を明確にすると、見るべき記録が決まります。
まとめ買いした用紙を翌月に使う場合、買った量と使った量は一致しません。購入記録で振り返るなら、在庫やまとめ買いの時期も一緒に確認します。
印刷前にページ・部数・両面設定を確認する
印刷プレビューは、紙に出る内容を画面で確認できる機能です。不要な空白ページや、使わないページが含まれていないかを見て、必要な範囲と部数を指定します。これだけでも、押し間違いや印刷のやり直しを減らせます。
両面印刷は、1枚の紙の表と裏に印刷する方法です。2ページの資料を両面にすれば、1部に使う紙は2枚から1枚になります。書き込みや確認がしにくくならないか、使う人に試してもらってから取り入れます。
複数ページを1枚にまとめる縮小印刷もありますが、数字や図が小さくなりすぎる資料には向きません。読めずに印刷し直すようなら、縮小せず、配る部数や不要なページを見直す方が適しています。
提出先から片面印刷などの指定がある資料は、その条件に合わせます。また、共有プリンター全体の設定を変える場合は、管理担当者へ相談し、ほかの仕事で支障が出ないかを確認します。
会議資料を画面で共有する方法
画面で読める会議資料は、会社が認めた共有フォルダーなどへ置き、参加者に保存先を知らせる方法があります。会議担当者と使う資料を決め、事前に参加者が開けるか、文字や図を読めるかを確認します。
紙が必要な人や、画面では確認しにくい資料がある場合は、その分を印刷します。毎回全員分を刷っていた会議なら、まず一回、紙が必要な人数を聞いて準備する方法を試せます。
会議後には、資料を探すのに手間取らなかったか、見づらいところはなかったかを参加者に聞きます。必要な人が資料にたどり着けることも、紙を減らした方法を続けるための条件です。
社員への案内は、「紙を減らしましょう」だけでなく、「印刷前にページと部数を確認する」「会議資料はこの場所から開く」と、実際の行動を示します。伝え方は、ISO14001の社員教育でも紹介しています。
両面印刷を試した記録例
試した結果は、資料のページ数、配った部数、使った用紙の枚数と、利用者の感想を残すと振り返りやすくなります。紙が減ったことに加え、仕事に支障がなかったかも分かります。
次は、6人の社内会議で2ページの資料を片面から両面印刷に変えた架空例です。人名・日付・人数・枚数・結果は説明用の仮設定で、実際の顧客実績ではありません。
| 残すこと | 記入例 |
|---|---|
| 対象と担当者 | 11月4日の営業会議。総務の佐藤が会議担当の田中と確認 |
| これまでの方法 | 2ページの資料を6部、片面印刷。用紙は12枚 |
| 試した方法 | 同じ2ページを6部、両面印刷。配布前に田中が読みやすさを確認 |
| 使った枚数と感想 | 用紙は6枚。出席者は表裏を見て確認でき、印刷のやり直しはなかった |
| まだ確かめていないこと | 別の会議で使う図入りの資料も読めるかは未確認 |
| 次に行うこと | 11月11日までに、佐藤が図入り資料の担当者と印刷方法を試す |
この例では、ページ数と部数を変えずに、使う紙を12枚から6枚に減らせました。月ごとの使用量を見る場合は、会議の回数や仕事量の変化も確認してから結果を報告します。
読みにくさや印刷し直しも振り返る
用紙が減っても、資料が読みにくくなって仕事が進まなければ続きません。使う人に感想を聞き、小さすぎる文字、見つけにくい保存先などを直します。紙を配り直した場合は、その理由も記録します。
枚数が減らなかったときは、参加人数や資料が増えたのか、以前の方法で印刷したのかを見ます。必要な紙は使いながら、余る部数や使わないページを減らせるかを考えます。
一つの資料で試してから広げると、読みやすさを確かめられます。枚数と困った点をセットで残せば、別の担当者も同じ方法を使うか判断しやすくなります。
続ける方法が決まったら、社内の案内を更新し、新しく入った人にも今の印刷方法と質問先を伝えます。実際の印刷画面を一緒に見ると、設定や確認する箇所を説明しやすくなります。
用紙を買うときは、在庫と必要な量を確かめます。環境に配慮した商品の選び方は、ISO14001のグリーン購入で紹介しています。
コピー用紙削減のよくある質問
コピー用紙を減らせば、ISO14001の活動は十分?
いいえ。コピー用紙の削減は、環境活動の一例です。会社の仕事によって取り組む課題は異なるため、自社の方針や計画にあるほかの活動も進めます。紙の削減についても、実施した結果を振り返り、必要な改善につなげます。
用紙の購入数と、使った枚数は同じ?
同じとは限りません。前月に買った在庫を使えば、今月の購入が少なくても使用枚数は減っていない場合があります。購入量を比べるなら在庫も確認し、使う量を比べるなら実際の使用枚数を同じ数え方で記録します。
裏紙を使う方法から始めてもいい?
会社で認められた紙と用途なら、裏紙を使えます。ただし、個人情報や社外秘が載った紙は再利用用へ回しません。総務などに使える範囲を確認し、プリンターで印刷する場合は機器に対応した用紙かも確かめます。
新しいシステムを入れないと、紙は減らせない?
導入しなくても減らせます。不要なページや余分な部数を印刷しない、両面印刷を使う、今ある共有場所で資料を読むといった方法があります。資料の見やすさと使いやすさを確かめながら取り入れます。
まとめ:必要な紙を使い、無駄を減らす
コピー用紙の削減は、印刷するページと部数、両面設定、資料の配り方を見直すところから始められます。一つの資料で試し、使った枚数と読みにくさがなかったかを記録すると、次の改善を考えやすくなります。
環境活動を誰が進めるか、社員にどう伝えるか、何を記録すればよいかで迷う場合は、ISOトラストのISO14001取得・運用支援に相談できます。今ある取組と日々の仕事をもとに、無理なく続ける方法を考えられます。
ISOコンサル会社選びで迷ったら、まずは比較してみましょう。
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