ISO14001のごみ分別ルール|初めての担当者向けに確認と伝え方を紹介

ISO14001のごみ分別ルール|初めての担当者向けに確認と伝え方を紹介

ごみ箱の前で「これはどこに入れるのだろう」と迷う。分別を説明したのに、同じ質問が何度も出る。そんなときは、社員の注意だけでなく、表示の内容や置き場所を見直すと改善点が見つかります。 職場の分別方法は、地域や建物、回収先によって異なります。確認した出し方を、使う人に伝わる案内にすることが担当者の仕事です。 この記事では、ISO14001のごみ分別を初めて担当する方向けに、今の案内の確認、表示の作り方、社員への説明、質問から見直しにつなげる記録例を紹介します。

この記事でわかること

  • 今の分別の案内と、回収先との連絡担当者を確かめる
  • 迷いやすい物は、確認した出し方を箱の近くに表示する
  • 実際の場所を見せ、変えた点と質問先を社員へ伝える
  • 質問と案内を直した内容を残し、使う人に分かるかを聞く

職場のごみ分別は、回収ルールに合わせる

職場のごみ分別では、その場所の回収方法に合った分け方を使います。同じ物でも、地域や建物、回収先によって出し方が異なることがあります。家庭や前の職場の方法を、そのまま当てはめないことが基本です。

ISO14001は、会社が環境への負担を減らす取組を進め、改善していくための国際規格です。ごみ分別も身近な活動の一つで、資源を回収しやすくするなどの目的があります。

担当者は、総務など回収先と連絡を取る人に、今使っている案内を見せてもらいます。社員が迷う物と場所を調べ、正しい出し方を確認して表示へ反映すると、毎日の行動につながります。ほかの活動を考える場合は、ISO14001の業種別の環境活動例も参考になります。

イソログに寄せられたリアルな声

以下は編集部が作成した相談例です。

イソログに寄せられたリアルな声

ISO取得を検討する担当者の悩みや気づきを、横にスライドして確認できます。

5件
古い掲示

前の担当者の掲示は、今も使ってよい?

卸売業/24人

イソログ相談例

状況

ごみ箱の上に案内はありますが、今の出し方に合っているか、誰に聞けばよいか分かりません。

進め方

回収先との連絡を担当する総務などに、掲示と現在の回収ルールを見てもらいます。食い違う箇所があれば、表示を直す内容と社員への案内日を決めます。

箱の表示

箱の色は違うけれど、何を入れるか分からない

設計事務所/16人

イソログ相談例

状況

分別の一覧が離れた場所に小さく掲示されており、捨てるときに迷います。

進め方

利用者と箱の前に立ち、何を見て判断しているかを確かめます。出し方を確認した物の名前や写真を該当する箱の近くに表示すると、その場で判断しやすくなります。

説明の漏れ

朝の説明を、別の時間帯の社員は聞いていなかった

小売業/28人

イソログ相談例

状況

分別の案内を変更しましたが、その日にいなかった人や遅い時間に出勤する人へ伝わっていません。

進め方

時間帯ごとに説明する人を決め、実際の箱を見ながら変更点と質問先を伝えます。案内を置いたことだけを知らせるより、どこが変わったかが伝わります。

異動時の案内

異動してきた社員が、前の職場と同じ分け方をしている

事務サービス業/35人

イソログ相談例

状況

同じ会社なら出し方も同じだと思い、今の職場の案内を見ていませんでした。

進め方

異動した人にも、この職場の表示とごみを置く場所を案内します。前の職場と違う点を具体的に示し、迷った場合の質問先も伝えます。

繰り返す質問

同じ物の捨て方を、何度も聞かれる

印刷業/21人

イソログ相談例

状況

質問にその都度答えていますが、ほかの社員も同じ物で迷っています。

進め方

質問された物と場所を記録し、回収先との連絡担当者に出し方を確認します。答えを表示に加えた後、質問した人にも見てもらうと、説明が分かるか確かめられます。

今の案内と、ごみ箱の置き場所を確認

以前の掲示が残っていたり、箱だけを動かして表示を直していなかったりすると、社員は迷います。社内の案内と建物・回収先の案内を見比べ、実際のごみ箱の前でも確認すると、食い違いが見つかります。

分別の案内を見直すときの確認例
見るもの確認する内容一緒に確認する人の例
社内の分別案内現在使う案内か。掲示と共有資料の内容は同じか総務など、案内の管理担当者
建物や回収先からの案内回収方法の変更が、社員向けの表示に反映されているか回収先との連絡担当者
ごみ箱と一時保管場所使う場所で表示が見えるか。入れる箱に迷わないか普段使う社員と回収を担当する人
質問先誰が質問を受け、回収先などに確認するか総務などの連絡担当者

案内によって答えが違う場合は、連絡担当者から建物の管理者や回収先へ確かめてもらいます。地域の案内を使う場合も、事業所向けのものかを確認します。答えが分かったら、社員が普段見る案内に反映します。

名前や写真を、使う箱の近くに表示

ごみ箱の色だけでは、初めて使う人には何を入れる箱か分かりません。よく出る物の名前や写真と、その出し方を箱の近くに表示すると、捨てる場所で判断しやすくなります。

表示に載せる物は、社員がよく迷うものから選びます。例えば休憩室の容器について質問が多ければ、回収先に出し方を確認し、その容器の写真と短い説明を該当する箱の近くへ置きます。

表示を付けた後は、利用者に「この容器をどこへ出すか分かりますか」と尋ねます。字が小さい、写真が別の容器に見えるなどの反応があれば、その場で直す箇所を見つけられます。

JTBコミュニケーションデザインの公表事例でも、入居ビルのルールに沿い、分別箱の配置・表示や棚の配置を見直しています。内容の正しさと併せて、表示を見つけやすく、ごみを入れやすい場所になっているかを見る参考になります。

新しい表示を付けたら、同じ場所の古い掲示を更新します。社内で共有している資料もそろえ、読む場所によって説明が違わないようにします。

社員には、変更した場所を見せて説明

分別の説明は、実際のごみ箱を見ながら行うと伝わりやすくなります。「この職場ではこの案内を使います。迷ったときは総務へ聞いてください」と、見るものと質問先を示します。

変更がある場合は、変えた物や場所に絞って説明します。「休憩室の案内に、この容器の写真を加えました」と実物や写真を見せれば、社員も変更点をつかめます。説明後に表示と質問先を見つけてもらうと、伝わったかを確認できます。

説明した日にいなかった人や、別の時間帯に働く人にも伝える担当者を決めます。新入社員や異動者には、この職場の分け方を最初に案内します。説明の準備と記録の残し方は、ISO14001の社員教育で紹介しています。

質問を表示の改善につなげる記録例

同じ質問が続くときは、答えを口頭で伝えるだけでなく、表示にも加えるとほかの社員に役立ちます。質問された物と場所、確認した答え、案内を直した内容を、今ある連絡メモなどに残します。

次は、休憩室の表示を見直した架空の記入例です。人名・日付・状況は説明用の仮設定で、実際の相談や支援事例ではありません。容器の出し方は、職場の連絡担当者が回収先へ確認した設定です。

質問から表示の見直しまでの記入例
残すこと記入例
質問があった日と場所6月3日、休憩室で使った容器の出し方について質問があった
確認する人総務の佐藤が、回収先の担当者へ問い合わせる
確認できた内容6月4日、佐藤が出し方の回答を受け、社内の連絡メモへ記録
表示の変更確認した出し方と容器の写真を、休憩室の案内に追加
社員への説明各時間帯の担当者が、休憩室を使う社員へ新しい案内を紹介
次の確認予定6月11日に佐藤が、表示を見て判断できるかを利用者に聞く

回答待ちの質問は、誰が問い合わせているかも残します。返事が届いたら質問者へ知らせ、案内の追加が必要かを判断します。後日、使う人に確かめた結果も追記すると、見直しが終わったか分かります。

分別がうまくいかないときの見直し方

分別の間違いが続く場合は、利用者に、どの物をどこへ出すときに迷ったかを聞きます。回収を担当する人にも、混ざりやすい物や使いにくい置き場所がないかを尋ねると、原因を探しやすくなります。

表示が遠ければ箱の近くへ移す、名前で分からなければ写真を添えるなど、困りごとに合わせて直します。箱の位置や使用する容器が変わったとき、回収先から新しい案内が届いたときも、表示と説明を更新する機会です。

ポイント

質問が多い場所を一つ選ぶと、見直しに着手しやすくなります。出し方を確認して表示を直し、使う人に分かるかを聞く。その結果を、ほかの場所の改善にも生かせます。

ごみ分別のよくある質問

ISO14001では、ごみ箱を何種類に分けると決まっている?

すべての職場に共通する、ごみ箱の種類や数は決まっていません。職場で出る物と回収方法に合わせて分けます。総務などの連絡担当者と現在の回収ルールを確認し、必要な箱と表示をそろえます。

同じ会社の拠点なら、同じ分別案内を使える?

そのまま使えるとは限りません。同じ会社でも、地域や建物、回収先によって出し方が異なる場合があります。案内の見た目はそろえても、物の分け方と置き場所は各拠点で確認した内容にします。

案内にない物は、どうすればよい?

捨てる前に、総務など社内の質問先へ確認します。物の名前、使った場所、迷っている点を伝えると、回収先に問い合わせやすくなります。回答後に案内へ追加すれば、次に同じ物を出す人にも役立ちます。

分別ルールを説明した後は、何を確認する?

社員が表示を見て分けられるかと、まだ迷う物がないかを確認します。回収する人にも、混ざりやすい物や使いにくい場所を聞きます。分からない部分が残っていれば、表示の内容や位置、説明の仕方を直します。

まとめ:迷う物を、表示で分かるようにする

ごみ分別の案内は、職場の回収ルールに合わせ、使う場所で見つけやすくすることが基本です。社員がよく迷う物を調べ、名前や写真を表示に加えます。説明した後も質問や回収時の様子を聞くと、次に直す箇所が分かります。

環境活動の担当分担や社員への伝え方、取組の見直しで迷う場合は、ISOトラストのISO14001取得・運用支援に相談できます。今の案内や職場の困りごとをもとに、日々の仕事で続けられる方法を考えられます。

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